先生、大好き


「これ、梓煕先生からです」

「僕にですか?」

「はい!!サプライズパーティーをするって話したら『じゃあプレゼント贈るから渡してくれ』って」

「あの人が‥」


栗栖さんは包みを開けた。

何は栗栖さんに似合いそうな綺麗なネクタイが入っていた。

そして1枚の紙がついていた。


「手紙ですか?」

「みたいですね。えーっと‥」


栗栖さんは紙を広げ読み始めた。


「『蒼空へ。社会人になるお前にはこれがいいと思ったから贈る。感謝しやがれ。あと、姫羅は俺のだから手だすなよ。梓煕』…だそうです」

「なんだか‥微妙‥ですね」


私が言うとみんな頷いた。

栗栖さんは「あの人の優しさですよ」と笑っていた。
< 144 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop