先生、大好き


「「失礼します」」


私たちが入ると理事長はソファーを指さすと「ここに座ってくれ」と言った。

私たちがソファーに座ると理事長はゆっくりと口を開いた。


「君達を呼び出したのはな‥神楽先生のいる学校にあるものを届けてほしいからなんだ」

「え…」

「届け物ですか‥」


私もルウ君も理事長の言葉に唖然とした。

ルウ君が「届け物なら宅配とかがいいのでわ?」と言うと理事長は「まぁな‥だが君達に届けてほしいんだ」と優しく微笑んだ。


「因みに神楽先生の許可は取ってある」

「え!?」

「もしかして‥」

「君達に拒否権はない」

「えっ!?」

「やっぱり…」


理事長の言葉に私が驚いている頃、ルウ君は1人でブツブツ言いながら溜め息をついていた。


「出発は明日だ。服装は制服」

「はい‥」

「わかりました」


私たちは理事長室を静かに出た。
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