先生、大好き
届け物
私は駅のホームに立っている。
始発だけあってまだ少し暗い。
ルウ君はまだ来ていないけど、『後少しでつく』と電話がかかってきた。
理事長の言っていた届け物はルウ君が持ってくるらしく、時間がかかっているようだ。
私が空をぼーっと見ていると私を呼ぶルウ君の声が聞こえた。
「湊!!」
「あ!ルウ君!」
「悪い…遅くなった」
「電車まだ来てないから大丈夫だよ」
ルウ君は息を整えながら時計をみた。
「もう電車来るな」
「うん」
私はルウ君の持っている理事長からの届け物が目に入った。
ルウ君の私も中身が何か知らない。
取りに行ったルウ君にさえ、理事長は教えてくれなかったらしい。
私達が中身を考えているうちに電車が来ていた。