先生、大好き

｢‥先生‥｣

｢湊‥｣

｢せんせ‥っ!!｣


私は勢いよく先生に抱きついた。

先生は｢姫羅‥逢いたかったよ｣と言い私を抱きしめ優しく頭を撫ででくれた。


｢梓煕っ‥｣

｢姫羅‥｣


私達はキスをした。

触れるだけの優しいキス。

ルウ君は顔を少し赤らめながら私達に咳払いをした。


｢‥路上キスはやめましょう｣

｢あ‥っ｣


私は顔が赤くなった。

ここが外だと言うことをすっかり忘れていた。


｢気にするな｣

｢気にしようよ‥｣

｢はいはい｣


先生は軽くあしらうと｢行くぞ｣と歩き出した。

私とルウ君は先生の後ろをついて行った。