先生、大好き


「神楽先生お疲れ様」

「いえ」

「その子たちが電話の子たちだね?」

「はい」

「そうか。はじめまして。理事長の羽山(ハヤマ)です。よろしく」


理事長は微笑みながら私とルウ君に近づいた。


「はじめまして。神楽です」


ルウ君は挨拶をすると軽く頭を下げた。

私もルウ君に続いて挨拶をした。


「はじめまして!湊です」


私はバッと頭を下げた。

理事長さんはクスクス笑っていた。


「緊張しなくていいんだよ」

「あ‥はい」

「君は可愛い子だね。神楽先生が君を好きになるの‥わかる気がするよ」

「え…」


理事長さんは私と顔を背けている先生を交互に見ながら笑っていた。
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