先生、大好き


「…入部‥してくれるのか?」

私は先生の問いに小さく頷いた。


「ありがとな」


先生は笑った。
今日一番の笑顔。


「あの‥どうして私なんですか?」

「誘った理由か?」

「はい‥」


先生はまた微笑み優しく言う。


「そんなの決まってるだろ。お前に‥湊に笑ってほしいからだよ」

「えっ‥」


先生はそれだけ言うと「深く考えるな」といいオーブンの方に向かった。


『深く考えるな』そんなの‥無理だよ

こんなこと聞いちゃったら…期待しちゃう‥

先生も‥私のこと好きなのかなって…
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