先生、大好き


「ふふっ‥ほんとに可愛い子だ。ほしくなったぞ神楽先生」


理事長さんは先生に微笑んだ。

先生は溜め息をついた。


「理事長‥湊はあげませんから」

「残念だなー」

「はぁ‥」


私が理事長さんと先生の会話に戸惑っていると理事長さんは優しく微笑み「この学園では隠さなくていいですからね」と言った。

先生は溜め息をつきルウ君から箱を奪った。


「理事長、須賀(スガ)理事長からの贈り物です」

「おぉ!!そうかそうか!!」

「え‥それって先生にじゃないんですか‥?」


私が言うと先生はフッと笑って「違う違う」と首を振った。


「須賀のイタズラだよ」

「え」

「須賀は君と神楽先生のことを心配していたから‥なかなか会えない君たちをこういう形で会わせたんだよ」


理事長さんは私と先生を見ながら言った。
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