先生、大好き


「じゃあ湊さんと神楽君は神楽先生のクラスに今日は行ってくれ」

「「はい?」」


私とルウ君はハモった。


「あれ‥もしかして‥聞いてないのかな?」

「「‥はい」」


理事長さんは「あちゃー」とおでこを手でおさえた。


「君達には今日と明日、我が学園を体験してもらうことになってるんだよ」

「「え!?」」

「須賀の奴‥言ってないとは…」


理事長さんは溜め息をついた。

「まぁ‥学園生活を気楽に過ごしてくれるといいんだけど‥」と苦笑いしていた。

ルウ君は溜め息をつきながらも「はい」と答えていた。

私も嫌な気持ちにはならなかったから「わかりました」と言った。

理事長さんはパッと明るくなって喜んでいた。
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