先生、大好き

甘いお菓子



私がお菓子部に入部してから2週間がたとうとしていた。

料理とお菓子作りは得意な私。

梓煕先生の指導の元、さらに腕が上がったような気がする。


「梓煕先生!今日はなにを作るんですか?」


私がエプロンをつけている先生に聞くと、先生は微笑んだ。


「ショートケーキ」

「ショートケーキですか?」


私は意外だった。

お菓子作りの基本とも言えるショートケーキを2週間がたとうとしている今、作るのだ。


「イヤか?」

「そんなことかないです!!ただ意外だなぁ‥って」

先生はフッと笑った。

「今更だもんな」


先生はそれだけ言うと「さぁ、はじめよう」と微笑んだ。

私は先生の指示の元、下準備をおこなった。
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