先生、大好き
「‥ばかっ…」
先生はフッと笑って「ごめん」と私を抱きしめた。
「‥ルウ君…寝ちゃいましたかね?」
「アイツは寝るの早いから今ごろ夢の中だ」
「ふふっ‥そっか」
「気になんの?」
「ううん。‥聞かれてなかったかな‥って」
私は恥ずかしくなって先生の胸に顔をおしつけた。
先生はまた優しく撫でてくれた。
「‥明日で終わりですね」
「寂しいか?」
「‥はい」
「卒業したら‥ずっと一緒だから」
私は黙って頷いた。
「心配するな」
「え‥?」
「俺は如月に興味ない」
「‥でも…」
「俺には姫羅がいればいい」
「せんせ…」
先生は優しく笑った。