先生、大好き


「…先生に‥なにかしたの…?」

「あら?勘がいいのね」


私の問いに如月さんはまた微笑んだ。


この人は‥先生に何をしたの?


「‥ふふっ…科学室に行ってみたら?」

「科学‥室?」

「えぇ。あーでも‥もう遅いかも…」


如月さんはフッと笑って私を見ていた。

そして静かに言う。


「梓煕様‥いなくなっちゃうかも」


私は美術室を勢いよく飛び出した。

美術室からは如月さんの怪しい笑い声が響き渡った。


せんせっ…!!!!!!
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