先生、大好き
「息子を傷つけた‥如月家を…許してはおけないわ」
「‥どうして…」
「如月家はね、昔から梓煕を欲しがっていたの。潤に梓煕のことを電話で知らされたとき、調べたの。そした‥如月家のやったことだと分かったのよ」
お母さんは私の頭を撫でながら優しく言った。
「姫羅ちゃん、気をつけて。潤を姫羅ちゃんの護衛役につけるわ」
「え‥そんな…」
「梓煕がちゃんと、姫羅ちゃんを守れるように回復したら‥一緒に家に来てちょうだい」
「‥え」
「‥梓煕のお嫁さんとして…いらっしゃい」
お母さんは「だから今は、潤に守ってもらって」と優しく抱きしめてくれた。
「また明日来るわね」と言うとお母さんはルウ君を病室に入れ、出て行った。