先生、大好き


「‥医者の話によると‥意識が戻る可能性は低いらしい」

「…っそんなの‥うそ‥だ…」

「湊‥兄ちゃんが目覚めるまで、俺が湊を守から。‥だから‥兄ちゃんの見舞い、来れるときは来てほしい」


ルウ君は先生に「兄ちゃん‥頑張れ」と泣きながら囁いていた。


私が時計を見ると、時計は夜中の1時を回っていた。

静かな病室にはルウ君の小さな泣き声と…機械音だけが静かに鳴り響いていた。


「‥先生…」


私はそっと‥先生の重く閉じられた瞼に、キスをした。


‥どうか先生が…目覚めますように‥
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