先生、大好き

｢お前の存在価値などないのに｣

｢っ‥パパ‥？｣

｢お前など生まれなければよかったのにな｣

｢あなたっ!!!｣


ママがパパに叫んだ。

私は我慢していた涙が止め処なく溢れ出た。

ママは私を抱きしめた。


｢あなた、言い過ぎよ｣

｢ほんとのことだろ。姫樺(ﾋﾒｶ)が死んだのもコレのせいだ｣

｢違うわ!あれは姫羅が悪いんじゃない、姫樺自身よ!｣

｢お前はまだそんなことを言っているのか。コレが生きているから姫樺は死んだんだ｣


パパはママを無理矢理私から離れさせた。

そしてママの｢やめて!!｣と言う声と…バシッという音が静かな病室に響いた。

私はパパに殴られた。