先生、大好き


「っ‥」

私は傷口に当たる先生の舌に思わず顔をしかめた。


「ん‥。もういいだろ」


先生は私の指を口から離すと、水で流し絆創膏を貼ってくれた。


「あの‥」

「ん?」

「最初から‥水で流せばよかったんじゃ…」


私が言うと先生はフッと笑った。

そして私の頭に手を置いた。


「舐めたかったから。悪い?」


ニコッと微笑む先生は‥かなり悪ガキのような顔をしていた。
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