先生、大好き


リアは凄く悲しい顔になった。


「ダメだよ‥梓煕くん」

「え?」

「ここはダメ!!今すぐあなたのいる場所へ帰って!!」

「リア?」

「リアさんの言うとおりだよ」

「犬‥」


犬はリアをみた。
リアも犬をみた。

リアは悲しそうに微笑み‥犬に1本の鍵を見せた。

犬はリアに近づき言った。


「僕がここにいるから、梓煕さんを元の世界に返そう」

「うん‥子犬くん、手伝ってくれる?」

「もちろん」


リアは犬に鍵を渡した。

犬はその鍵を持って走り出した。


「梓煕くん、私は梓煕くんの幸せを願ってるよ」

「リア‥」

「彼女のところに、帰ろう?」

「どうやって‥」


リアは優しく笑った。
< 193 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop