先生、大好き
そして俺は…目を覚ました。
俺の横には椅子に座ったルウがいた。
俺はルウを起こす。
ルウは目をこすりながら起きた。
不覚にも弟のことを『可愛い』と思った。
ルウはハッと目を見開き、俺に抱きついてきた。
「ルウ!?」
「梓煕兄ちゃん!!!」
「‥ただいま、潤」
「おかえり‥梓煕兄ちゃん」
ルウは「みんな呼んでくる!!」と言って病室を出て行った。
暫くすると医者や蒼空、大馳が来た。
ルウは「母さんに電話してくる!!」と言いまた病室から出て行った。
「梓煕先生‥」
「大馳」
「‥心配させんな‥っ」
「…悪かった‥ごめんな」
俺は泣き出しそうな大馳をゆっくり抱きしめた。