先生、大好き
先生は『駅まで送る』とか言っていたけれど、ルウ君とお母さんに怒られシュンとしながら『分かった』と言っていた。
ルウ君は先生に『梓煕兄ちゃん、また』とニッと笑って言った。
お母さんは『送れなくてごめんね』と寂しそうに言っていた。
私は首を振り、お母さんに抱きついた。
お母さんは『頑張ってね』と優しく私の頭を撫でてくれた。
私はお母さんから離れ先生の側に行った。
「またな、湊」
「うん」
「夢の為に頑張れよ」
「はい」
「ルウも教師を目指してるからいいライバルになるぞ」
私は大きく頷いた。