先生、大好き


「「いらっしゃいませ。ご主人様」」

「「ようこそ。お嬢様」」


私たちはなれない接客にあたふたしながらも、なんとかやっていた。

意外にも私たちのクラスは大人気。

10分待ちができていて、時間制限をしながらみんな休憩抜きで頑張っていた。

1番人気があるのはなぜか私らしく、さっきから行ったり来たりしている。

みんな顔が少し赤くなっているため風邪を引いているのかと心配。


「姫羅ちゃーん!5番テーブルに行ってー!!」

「あ!はーい!!」


私はさっき5番テーブルからの呼び出しが多い。

それに5番テーブルのお客様は、制限時間が来ると店を出て、また並んで5番テーブルに座っている。

この人は来るたびに高いケーキセットを頼んでくれている。


顔は見えないけれど、髪の毛は暗めの青で白のメッシュがしてある。

身長も高く、綺麗な声をしていた。
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