先生、大好き


「亜姫ちゃん…」

「なーに?」

「亜姫ちゃんはもう‥帰ってこないの‥?」

「‥うん。姫羅ちゃんとはいたいけど‥父さんは嫌いだから」

「そっか‥」


お客様は亜姫ちゃんという。

私の大切な‥お兄ちゃん。

お兄ちゃんと言っても私の双子のお兄ちゃん。

あんまり似てないけど、顔は似ている。

特に瞳はよく似ているらしい。


「姫羅ちゃん、学校楽しい?」

「うん。楽しいよ」

「よかったね」

「うん‥亜姫ちゃんは?」

「僕も楽しいよ。新しい仲間もできたから」

「よかったね亜姫ちゃん」


亜姫ちゃんは「うん」とニコッと笑ってケーキを食べた。
< 220 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop