先生、大好き
「亜姫ちゃん…」
「なーに?」
「亜姫ちゃんはもう‥帰ってこないの‥?」
「‥うん。姫羅ちゃんとはいたいけど‥父さんは嫌いだから」
「そっか‥」
お客様は亜姫ちゃんという。
私の大切な‥お兄ちゃん。
お兄ちゃんと言っても私の双子のお兄ちゃん。
あんまり似てないけど、顔は似ている。
特に瞳はよく似ているらしい。
「姫羅ちゃん、学校楽しい?」
「うん。楽しいよ」
「よかったね」
「うん‥亜姫ちゃんは?」
「僕も楽しいよ。新しい仲間もできたから」
「よかったね亜姫ちゃん」
亜姫ちゃんは「うん」とニコッと笑ってケーキを食べた。