先生、大好き
亜姫ちゃんは‥餓劉<ガリュウ>という族の12第目総長。
通り名は、麗龍(レイリュウ)。
通り名の由来は私もよく知らないけれど、ケンカをしている時の姿が綺麗に宙を舞う龍のようだから。
麗龍こと亜姫ちゃんは、名前も顔も知らない人がいないと言うくらい有名な人。
みんなは怖いと言うけれど、亜姫ちゃんは凄く仲間思いの優しい人。
「亜姫ちゃんは危なくないよ」
「何言ってんだよー!危なすぎるよ!!」
「違う…亜姫ちゃんはいい子だもん!!」
私は教室から飛び出した。
ルウ君の「湊!!!」と叫ぶ声が聞こえたけれど、私は構わずに走りつづけた。
亜姫ちゃんは私を支えてくれた優しいお兄ちゃん。
あんな風に‥言われたくない。