先生、大好き
「姫樺もきっと喜ぶわよ」
「‥だと、嬉しい‥」
「姫樺は姫羅が大好きだったもの。幸せになってくれることを‥あの子は願ってるはずよ」
私は黙って頷いた。
先生はあまり興味がないらしくお茶を飲んでいた。
「あとは‥パパと‥亜姫だけね…」
「あ‥亜姫ちゃんには話したよ」
「あら!そうなの!?」
「うん。亜姫ちゃんは賛成してくれてる」
ママは「よかったー」と胸をなで下ろしていた。
すると、ガチャッという玄関のドアが開く音がした。
「‥ただいま」
帰って来たのは‥パパだった。
パパは私と先生をみて一瞬だけ驚いていたけれど直ぐに何かを察したらしく私たちのところに来た。