先生、大好き
パパは溜め息をついた。
「交際を認めろ?君はもう娘と付き合っているのだろう?」
「‥はい」
「ならば私がどうこう言っても仕方ないだろ」
「パパ‥」
パパは私と先生を見るとまた溜め息をついた。
「姫樺はお前の幸せを願っていたからな。私は反対はしない」
「じゃあ、パパ!」
「だがな、私はお前が憎い。金は一切出さん。文句はないな?」
「あなたっ!!!」
パパの言葉にママが叫んだ。
先生は立ち上がり、パパを見つめた。
「お嬢さんは‥いただきます」
「好きにしろ」
「ありがとうございます」
先生は頭を下げ、封筒をパパに差し出した。