先生、大好き
「‥なんだ?」
「入院費を立て替えて下さったと聞きましたので‥まだ全額はありませんが、少しずつお返しします」
「パパ‥どういうこと‥?」
先生の言葉に私は驚いた。
パパに聞くとパパは「お前には関係ない。部屋に行きなさい」と言われた。
ママにも行くように言われた。
私は黙って自分の部屋に向かった。
「その金は受け取れない」
「‥なぜですか?」
「あの金は確かに君の入院費だ。だがアレには意味がある」
「意味?」
「まず、君への謝罪の気持ちだ。バカな娘が君にケガをさせてしまったからな」