先生、大好き

父親の想い-梓煕side-



「それは違います!!」


俺は叫んでいた。

姫羅の親父さんは、なぜか姫羅を嫌っている。

それに姫羅のお袋さんが言っていた姫樺という子のことも気になる。

親父さんは溜め息をついた。


「分かっている。如月のバカ娘がしたことだろ?」

「‥ご存知だったんですか?」

「如月とは古くからの友人でな。君のことも、姫羅のことも聞いている」

「ならなぜ‥」

「私は姫羅を本気では恨んでいるわけじゃない」


親父さんはそれだけ言うと立ち上がり、女の子の写真を手にした。
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