先生、大好き


先生は何かの魔法にでもかかったように、生クリームのついていない私の唇の横を舐めていた。

私は期待していた。

このまま先生がキスをしてくれないかと‥

小さな期待に胸が高鳴る。

だけど先生の舌は私から離れた。


「…舐めすぎた」

「え‥」


先生は表情のなかった顔を微笑ませた。

私の顔にまた触れると、クスッと笑った。


「もしかして‥キスしたかった?」

「っ!?」


顔が熱くなるのが分かった。

きっと私の顔は真っ赤だ。
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