先生、大好き
「本当は入れる気なかったんだがな」
先生は溜め息をついた。
「なんで‥ですか?」
私が訪ねると「今日わかるよ」と私の頭を撫でた。
「‥あんま仲良くすんなよ」
「‥え?」
「沁司と。仲いいみたいだから」
「あ‥沁司君はルウ君の友達だから」
先生は「‥ルウの野郎」とブツブツ言っていた。
「まぁ沁司は許す。だが今日くる奴にはあまり関わるな」
「部員なのに‥?」
「あぁ」
どこか先生は不機嫌なような気がした。