先生、大好き


「じゃあ次はコイツ、栗栖 大馳(ダイチ)。1年、勉強ができない運動馬鹿。名前の通り蒼空の弟だ」


先生は「因みに不良だ」と呆れ顔で言った。


「不良でわりぃーかよ!!!変態教師に言われたくねーし!!!」

「あーわかったから、さっさと挨拶しろ」


先生に言われご機嫌斜めの大馳君は「チッ」と舌打ちをして私をみた。


「大馳だ」

「湊 姫羅です。えっと…よろしくね?」


私が言うと「よろしくしたくねー」とキッパリ言われた。

先生が私の隣で溜め息をついた。


「湊は俺のだから触んなよ」

「せ、先生!?」

私は驚いた。

秘密の関係のはずなのに、先生はさらっと言った。
< 36 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop