先生、大好き
「じゃあ次はコイツ、栗栖 大馳(ダイチ)。1年、勉強ができない運動馬鹿。名前の通り蒼空の弟だ」
先生は「因みに不良だ」と呆れ顔で言った。
「不良でわりぃーかよ!!!変態教師に言われたくねーし!!!」
「あーわかったから、さっさと挨拶しろ」
先生に言われご機嫌斜めの大馳君は「チッ」と舌打ちをして私をみた。
「大馳だ」
「湊 姫羅です。えっと…よろしくね?」
私が言うと「よろしくしたくねー」とキッパリ言われた。
先生が私の隣で溜め息をついた。
「湊は俺のだから触んなよ」
「せ、先生!?」
私は驚いた。
秘密の関係のはずなのに、先生はさらっと言った。