先生、大好き
「潰す…」
「へ?」
いきなりの先生の一言に大馳君が変な声を発した。
「アンタ何考えてんの?」
「そうですよ。あまり下手に動かない方がいいかと‥」
大馳君はバカにしたように溜め息をつく。
栗栖さんは苦笑いしながら先生を落ち着かせようとなぜかアメを置いた。
「…。わかってる。だがこのままでは上の奴らにバレるのも時間の問題だ」
「先生‥だけど…ビター姫には悪い噂が‥」
「悪い噂か。そんなものを気にしていたらビター姫とやらに潰される」
先生は真剣な顔で私を見た。
そして優しく微笑んだ。
「大丈夫。お前は俺が守るから」
先生は優しく、でもハッキリと私に言った。
先生‥貴方が私を守るように‥私も貴方を守りたい…
私は先生に抱きついた。