先生、大好き
攻撃-大馳side-
昨日ビター姫を潰すことを決めた。
俺からしたら面倒くさい。
だけど…姫羅の寝顔写メが貰えるなら話は別だ。
何が何でもビター姫を潰してみせる。
「来ましたよ、2人とも」
見張りをしていた蒼空が言った。
「よし。ビター姫には直球で行くぞ」
「いいのか?」
梓煕先生は黙っていた。
だけど、今の梓煕先生の瞳は迷いがなかった。
俺は黙って従うことにした。
「こんにちは」
「は‥?」
いきなり蒼空がビター姫に声をかけた。
ビター姫はかなり驚いているようだが先生を見ると顔から驚きが消えた。
「‥なにか?」
「貴方がよくご存じのことを伺いにきたのです」
「…」
「なぜ俺と湊が付き合っていると思ったんだ?」
蒼空を睨んでいたビター姫に梓煕先生が冷たく言う。
ビター姫はフッと笑った。
「なぜ?そんなの簡単ですよ。センセーが湊さんを抱きしめての見ちゃったんです」
ビター姫は梓煕先生に負けないくらい低く冷たく言い放った。