先生、大好き
「みんな固まらないでよー」
ビター姫の声に3人は我に返った。
梓煕先生は冷たく睨み、蒼空は無表情のままビター姫を見ていた。
「だって湊さんって‥可愛くないし」
「お前より可愛い」
俺は、すかさず否定した。
「あの子はセンセーには合わない」
「お似合いだ」
自分でも言いたくはなかったが‥梓煕先生と姫羅はお似合いだと思っていたから言ってしまった。
俺が微妙な顔をしていると蒼空が俺の頭を撫でた。
「お似合い?ありえない」
「…」
「センセーのこと何も知らない子がお似合いだなんてありえない」
ビター姫は少し怒っていた。
「私はずっとセンセーを見てきた。あの子よりもセンセーのことは何だって分かる」
「…」
「私の方がセンセーを幸せにできる。見た目だってセンセーの彼女に相応しいように維持してるわ。私の方がセンセーを愛してる!」
ビター姫は睨みながら俺を見た。
そんなビター姫を見て今まで黙っていた梓煕先生が口を開いた。