先生、大好き
「大馳…蒼空さん‥俺っ‥」
沁司君は泣き出した。
周りにいた奴らは泣き出した沁司君に戸惑いだし湊さんから離れた。
「沁司君‥僕達に湊さんを返してくれませんか?」
「蒼空‥さん」
沁司君は小さく頷いてくれた。
僕は正直なところ沁司君を傷つけたくない。
だけど‥無傷では返せない。
「大馳、湊さんを」
「…あぁ」
大馳は沁司君を見ないように湊さんに近づいた。
「姫羅…大丈夫か?」
「っ‥大馳…くんっ‥」
「もう大丈夫だからな‥」
大馳が湊さんを抱きしめ僕にチラッと視線を移した。
僕は沁司君に近づく。
「許されないよ‥沁司君」
「‥わかったます…」
「歯、食いしばれ」
沁司君はビクッとなった。
バキッ!!!!!
僕は力いっぱい沁司君を殴り飛ばした。
沁司君は床に倒れ次の攻撃を待っていた。
周りの奴らが僕に殴りかかってきた。
まぁ返り討ちにしたが。