先生、大好き
「‥あのさー」
いきなりの声に私はビクッとなった。
声のした方を見たら、声の主は大馳君だった。
「なんだ。大馳」
「俺らの前でいちゃつくな」
「‥気にするな」
先生は面倒くさそうに言う。
大馳君は「いやでも気になるから」と溜め息をついていた。
「あ、ビター姫ってさ絶対俺らのこと恨むよな?」
「そうですね…少なくとも可能性は否定できませんね」
大馳君と栗栖さんは真剣な瞳で私達をみた。
先生は私を抱きしめた。
「アイツが恨んだとしても俺達には近づけない」
「‥どうしてですか?」
「俺達にはルウがいるから」
「え‥ルウ君?」
私が聞くと先生は微笑んだ。