先生、大好き
「今回呼び出したのは…言わなくても分かりますね?」
理事長は先生を見ながら言う。
先生は頷いた。
「はい。湊との関係のことですよね」
「あぁ」
理事長は小さく溜め息をついた。
「私はね、恋愛は自由だと思う。年齢や性別、国籍など関係ないと思っている」
「…」
「他人が色々と言っても仕方がない。恋愛は本人同士で決めることだからな」
「はい」
理事長は先生から私の方を見た。
そしてまたゆっくりと口を開いた。
「お前たちの関係を認めてやりたい…これが私の本心だ」
「理事長‥」
「神楽君、君は色々な生徒に慕われている。素晴らしい教師だ」
理事長は優しく微笑んだ。