臆病姫と白馬の王子
愛実の事、話してみるか。
「優奈、明日は誠に報告だったよな?」
「うん。そうだけど・・・私、明日仕事が入っちゃって・・・」
「ならオレが変わりに行くよ。」
「いいの?私の家族だし一応私が行ったほうがよくない?」
「大丈夫だろ。誠に相談があるから、オレが行くよ。」
「本当に?ありがとう。」
愛実と誠は、面識がないからいきなり会っても戸惑うだろうしとりあえず事情を話して誠に協力してもらおう。

翌日
「あれ?圭介だけ?優奈は?」
「仕事だって。」
コイツは下田誠。優奈の双子の兄で、オレの親友。
「報告って何だよ?」
「オレと優奈が結婚するんだ。」
「へぇそうなんだ・・・で、おまえ一人で報告って事は他に用事があるんだろ?」
さすが誠、鋭いな。
「ああ、実はな・・・」
オレは愛実の事を一通り話した。
「そうか・・・で、オレに協力して欲しいって事か。」
コクんとオレはうなずいた。
「じゃあ、まずオレと愛実ちゃんを会う機会を作ってくれ。」
「ああ分かった。」
「オレはいつでもOKだから。決まったら連絡してくれ。」
「分かった。愛実の事頼んだぞ。」
誠はうなずいた。
「じゃあな。」
「ああ、よろしくな・・・。」
誠は手を振っていった。


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