臆病姫と白馬の王子

圭介
愛実の奴・・・元気がなかった。
「もしもし？あっ誠か？今からそっち行く。」
とりあえず誠に報告しなくちゃな。
ピンポ～ン
「圭介か？上がれよ。」
「ああ、悪いな・・・。」
オレは誠の部屋に上がった。
「愛実がおまえに興味を持った。会えたら会ってみたいって。これ、愛実の連絡先だから・・・。」
「おう。サンキュー。」
オレは誠に愛実の連絡先が書かれた紙を渡した。
「今度電話かメールしてみる。」
「ああ、頼んだぞ。頼れるのはおまえだけなんだ・・・。じゃあオレ、帰るよ。」
「気をつけろよー。」
オレは用を済ませて家に帰った。
「ただいまー。」
「おかえりなさい。」
家に帰ると優奈がいた。
「優奈！？今日は仕事じゃなかったのか？」
「午前中で終わったの。」
「そうか。」
びっくりした～クビになったのかと思ったぜ・・・。
「オレ部屋にいるわ～。」
「うん。分かった～。」
オレは部屋に戻りながらケータイを開いた。
一つ気になるメールがあった。