臆病姫と白馬の王子

ガシャーン
窓が割れる音がした。
冷たい風と激しい雨が割れた窓から入ってきた。
見上げると男の人が私の前に立っていた。
「オマエ・・・ダレダ？」
「誰でもいいだろう。」
「ジャマヲスルナ！」
そう言って私の前にいる男の人めがけてナイフを振りおろした。
男の人は、それを受け止めていた。
そして、私を襲っていた人物を投げ飛ばした。
「キョウハタスカッタミタイダネマナミチャン。デモマタムカエ二イクカラ。」
私を襲っていた人物は、走り去っていった。
私・・・助かったんだ！
安心してだんだん意識が遠くなっていった。
「えっ、おいしかっりしろ・・・おい！」
声が聞こえたけど私はそのまま眠りについてしまった。

誠
この子・・・愛実ちゃんだっけ？寝ちゃったよ・・・。
圭介に連絡したほうがいいか・・・？
オレは圭介のケータイに電話をかけようた。
が、しかし
「ただいま電話に出ることができません。」
何回かけても結果は同じだった。
この子どうすればいいんだよ・・・
このままほっといても危ないし・・・家に連れて行くか・・・