悪魔にKISS

「え、だれ?」

向けた視線の先には、知らない男の子が寝転んでいた。


その男の子は、あたしに気づいたのか視線をあたしに向けた。


「関谷先輩ですか?」

「そうだけど、あんただれ?」

「あ、先輩の一個下の木下です」


あたしに、近づきあたしの前にあるフェンスに寄りかかった。


「え?後輩なの、全然みえねー」


木下くんは、フッと鼻で笑い「よく言われます」と呟いた。


「てか、あたし呼び出したのは木下くん?」

「あ、そうです。えっとタメでいいっすか?喋りづらいんで」

「…………先輩?」


校庭を見ながら、話す木下くんについ見入ってしまった。

だって…………。



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