悪魔にKISS
時々当たる光に、キラキラ光る茶色い髪の毛。
切れ長の目、見つめられたら吸い込まれそうな瞳。
背はあたしよりちょっと高い身長なのに、脚がすごくながくて背が高く見える。
って、あたし何考えてんの。
バカだな。
「で、なに?」
「あぁ、なんかパシリにされちゃって。先輩に会わなきゃいけなくなったんで」
「なんで?」
「先輩が好きらしい。俺の友達」
その言葉と同時に、振り向きあたしを見つめた。
「は、バカだね。あたし、そういうの無理。断っといて」
彼からそっと、離れた。