トライアングル

やっぱり、真由は一番の親友だね。


もちろん知里もだけど。

後は―――みっちゃんもだよ。




「よしっ!!
頑張らなくちゃね」

私は決意の意を込めて、目の前で拳を一つ作った。









――――――――
合宿4日目。


私はみっちゃんよりもずっと早く起きて、朝の準備をした。


―プルルルルル―プルルルルル―

塾長からの電話が鳴る。


「もしもし?」


「朝だぁ!起きろよ〜。
って……お前、谷本か?」

「…はい!」


「分かってるとは思うが、朝飯を食ったら俺のところへ来い」


「はい。分かりました」


いざ決闘の日。


もう私は…逃げないから。


「みっちゃん!起きてね。朝だから〜」


みっちゃんは寝ぼけたように目を開けたけど
私に起こされるのが予想外だったのか、目を見開かせ驚いていた。

だけど、すぐに我に戻り
目を背けた。


「じゃ、私は用事あるから先に行くね!」



< 148 / 295 >

この作品をシェア

pagetop