トライアングル
やっぱり、真由は一番の親友だね。
もちろん知里もだけど。
後は―――みっちゃんもだよ。
「よしっ!!
頑張らなくちゃね」
私は決意の意を込めて、目の前で拳を一つ作った。
――――――――
合宿4日目。
私はみっちゃんよりもずっと早く起きて、朝の準備をした。
―プルルルルル―プルルルルル―
塾長からの電話が鳴る。
「もしもし?」
「朝だぁ!起きろよ〜。
って……お前、谷本か?」
「…はい!」
「分かってるとは思うが、朝飯を食ったら俺のところへ来い」
「はい。分かりました」
いざ決闘の日。
もう私は…逃げないから。
「みっちゃん!起きてね。朝だから〜」
みっちゃんは寝ぼけたように目を開けたけど
私に起こされるのが予想外だったのか、目を見開かせ驚いていた。
だけど、すぐに我に戻り
目を背けた。
「じゃ、私は用事あるから先に行くね!」