トライアングル

私は明るくそう言い捨て、部屋を出た。


「おはようございます!!」


私は朝ごはんを食べる前に塾長のところに来た。


「早いな。まぁいい。

言われる事は、大体分かると思うが昨日はどうして言わなかった?

熱があったなら、一言そう言ってくれればいいのに」

「…………へっ?」


驚いて、変な声を出してしまった。


「いやぁ。だが気付かなくて悪かったな。

一昨日から調子悪かったんだってなぁ。

川島が知らせにきてくれたぞ」


………え?みっちゃんが?
嘘………何で?


だって……みっちゃんは私の事きらいなんでしょ?

塾長に怒られるのなんか、みっちゃんからしたら
ざまぁみろな話でしょ?


みっちゃんの本心が分からないよ。



「で、もう調子はいいのか?」


「……へ?あ、はい。
大丈夫です」


「そぉか。んじゃ、もう行っていいぞ。
朝飯食ってこい」


「は、はい。失礼しました」


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