トライアングル
私と知里は公香の元に歩み寄った。
私は隣にいるイケメンに軽く会釈して、公香を連れ出した。
「あ、あれでしょ?
例の好きな人っ!」
私と知里は興奮しながらも、問い掛けた。
「う、うん///
あんまり大きい声で言わないでー!
バレちゃうでしょ」
公香は相変わらず真っ赤な顔をして言った。
「ごめん、ごめん。
けど、きみか!
すっごく格好いいじゃん♪
もう付き合ってんの?」
知里が楽しそうに聞く。
「なっ///つ、付き合ってないよ!
そもそも私、相手にされてない……と、思うし」
「嘘ばっか言っちゃって〜♪
祭りに誘ったのって、どっちから?」
私はからかいの意も込めて、言った。
「えっ?///
こ、啌君からだけど……」
「ほーら♪どこが相手にされてないって?」