トライアングル
イケメンには聞こえない程度の小さな声で言った。
公香は少し考えた後、小さな声で“真由のお陰で仲直りできました”と笑顔で言った。
私はホッと胸を撫で下ろし、今度こそお別れして優也の元に戻った。
「優也イコっ!金魚すくい♪」
「うんっ!真由ちゃん得意ー?」
「全然だよぉー…
優也は絶対とってね?」
「うん、任せといて」
たわいもない話をしながら、優也との祭りを楽しんだ。
優也はホントに楽しそうで、ずっとずっと笑顔で。
一緒にいる私までが笑顔になれた。
話が尽きる事は一瞬だってなくて。
ホントに楽しかったんだ。
花火が始まる時間になって、海の方に行った。
すると、やっぱりそこは人でいっぱいで。
迷子になりそうだね。
って、優也に言ったら
じゃあ、はい。
って優也が手を伸ばしてきた。