トライアングル

「はいっ!!俺、長谷川 優也(ハセガワ ユウヤ)って言います!一年のバスケ部です」


なんか、勝手に自己紹介始めちゃってるし。


「あっそ。別にどうでもいい。じゃね」


冷たく言いはらって、少年から背を向けて歩きだした。
我ながら冷たいと思う。
やっぱし少しは良心痛むし。
けど、仕方ないじゃん。
そう。仕方ないんだよ…。


「ま、待ってください!!真由先輩、勝手にしろって言いましたよね?だから俺、毎日先輩に会いに行きますから!!先輩に振り向いてもらうまで、毎日会いにいきますから!!」


遠ざかっていく私の背中に向かって、大声で言った。周りにいる人が皆注目してる。
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