トライアングル
次の日の朝。
私はいつもよりも一時間早く起きて家をでた。

「ふわあぁぁ。昨日、緊張して寝られなかったから眠ーーーい!!」

大きなあくびを一つして
昨日の場所に向かった。
当然、一目惚れをした人に会えるという保証はない。私服だったから、
一人旅でこっちに来てたのかも知れないし。。。
一人で自転車をこいでいると
悪い方ばかりに考えてしまう。
よし!!!
こんな事ばっかり考えてたら駄目だよね!!!
だって、あの人は運命の人だもん!!!
勝手に運命の人だと決めつけ、一人の世界に浸っていると、、、

「ああぁ!!!!!」

信じられない光景に
思わず大声を
出してしまった。。。
周りの人が一斉にこっちを見た。
もちろん、、、あの人も。

「あぁ!!昨日の子じゃん!!って、俺の事覚えてる??」

「えぇ!?わ、私ですか!?は、はいい!!き、昨日は、えと、、お世話様でしたたぁ??」

そう。
私の目の前にいるのは
昨日、私が一目惚れを
した人だった。

「ははは!!君、面白いね。お世話様って!それに最後はなんで疑問文?」

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