恋の家庭教師
「料理教えてよー」
ニコッと笑いながら見る拓さん。
「えっ…そっちですか?」
「まさか蓮より先に唯ちゃんの手料理食べるなんて…ズルいじゃん?」
「いやいや…」
ズルいとは思わないけど…
第一蓮くんもう食べてるし…
「まぁ、そーゆことで、今日の夕食俺が作るから教えて…てか一緒に作ろ?」
拓さんはしゃがんでた状態から立ち上がると、私の肩をポンと叩いた。
「私そんな上手くないですよ?」
「蓮が、久々に家庭料理うまかった~って言ってたし、期待してるよ!」
「へっ?」
言ってたんだぁ…嬉しいな…
てゆーか!
蓮くんが私の手料理食べたことあるの知ってるじゃないですか、拓さん!
天然なのかな?
素な感じモテそうだなぁ。