恋の家庭教師

……ガチャ

玄関のドアの音がした。


「蓮おかえり~!」

蓮くんがレジ袋を持って帰ってきた。

「ただい…おまえら何にやってんだよ」

キッチンにいる私たちを見るや否や、蓮くんは眉間にシワを寄せた。


「え?俺料理できるようになりたいの」

ニコッと笑いながら蓮くんに言う拓さん。

蓮くんの眉間のシワはさらに増える。

「料理のこと、わざわざ唯に聞かなくていいだろ。なぁ唯~」

あら?

蓮くん怒ってない…?

てか、
え?

蓮くんこっち来るっ…?!

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