恋の家庭教師
ツカツカとヒールの音をたてながら、堂々と歩いていく、謎の女の人。
後姿とさっきの喋り方からして、
けっこう年上な感じがした。
きっと20代半ばくらいかな…。
私とみくは、その女の人の後ろをちょっと距離をおきながら着いていく。
「…ねぇ、あの人誰なの?」と、みく。
「私もまったくわからないよ…道連れっぽくなっちゃってごめんね。」
「全然平気。むしろ唯が心配…」
「ありがと…」
それ以降はこそこそ話をやめて、
無言で着いて行った。
ついた先は、
とある喫茶店だった。