先生という名の愛しき人へ
「先生?何すればいいですか?」
先生に聞きながら、
眠いよアピールをしてみる。
「あ、そうだ。伊藤さん、
一緒にこれ、運んでくれる?」
......効かなかった。
諦めて、素直に先生から
なにかを受けとる。
「先生......重いですっ!!」
私の手の上に、
大量のプリント達。
「ははっ、悪い悪い」
「先生、全然反省してないですね」
「そんなことないない♪」
まったく、先生はずるいです。
「手伝ってくれたら、
たくさん褒めてあげよう」
「な.......!!!
私をからかわないでください!!」
「だって、伊藤さんいじめると、
面白いから」
本当に......ずるいです。