先生という名の愛しき人へ
てっちゃんは、
一年生の頃から同じクラスで、
私の一番の男友達。
結構モテるらしいんだ。
てっちゃんが急に立ち止まった。
「伊藤ってさ、
好きな人とか......いないの?」
「は、はい!?」
急に聞かれてびっくりした。
「いや...いる、けど......」
びっくりした次に
思い浮かんだのは、
夏川先生だった。
「俺さ、一年の頃から...
ずっと......
好きだったんだ」
ちょ、あの、
ここ廊下ですけど??
しかも......
理科室の真ん前じゃん!!!